2024/10/21修正して更新
自転車保険と自動車保険の自転車特約を比較しています。
また、自転車特約に個人賠償責任補償特約をプラスするメリットについても、まとめています。
自転車保険と自動車保険の自転車特約は「補償内容・補償対象・通院補償」などが違います。
自動車保険の自転車特約は、自分に対する補償になり、家族も補償対象になるため家族全員が補償されます。
そして、相手に対する損害賠償に備えた「個人賠償責任補償特約」がセットになっている保険会社もあります。
但し、通院補償がない場合がほとんどです。
自転車保険は、自分に対する「傷害補償」と相手の損害賠償に備える「個人賠償責任保険」がセットになっています。
通院補償もあり、「本人タイプ・家族タイプ」と補償対象を選択できます。
但し、個人賠償責任補償の上限額が少なかったり、対象が契約者本人のみの場合があります。
自動車保険の自転車特約 | 自転車保険 | |
---|---|---|
補償内容 | 本人への傷害補償が主 | 傷害補償+個人賠償責任保険 |
補償対象 | 本人とその家族 | 本人 |
通院補償 | なし | あり |
主に4っつのメリットがあります。
自治体が自転車保険の加入を義務化したのは「相手を死傷させた時の損害補填」、そのため「個人賠償責任補償特約」で対応できます。
自転車は道路交通法で軽車両とされ、事故で相手をケガさせた場合、損害賠償請求されます。
「個人賠償責任補償特約」に加入すれば、家族が損害賠償責任を負った場合に補償されます。
自転車保険に加入するより「自転車特約+個人賠償責任補償特約」に加入すると、保険料が安くなる場合もあります。
そのため、自転車保険・自転車特約+個人賠償責任補償特約の両方から見積りをとって、比較すると保険料を安くできます。
個人賠償責任補償特約は、他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたときの損害賠償金を補償する特約。
そのため、自転車事故以外のトラブルも補償対象となり、日常のトラブルも補償してくれます。
●買い物中に店の商品を壊した
●犬の散歩中に他人に噛みついてケガをさせた
●友人の家の物品を壊した
●自宅(アパート・マンション)で水漏れし下の階の家具家財が使用できなくなった
●自転車で通勤・通学中に歩行者と衝突しケガをさせた
●子供が遊んでいる時に他人の家の窓ガラスを割った
●外食中に飲食物をこぼし他人の服を汚した
自動車保険で個人賠償責任特約へ加入する場合は、自動付帯されている場合と、契約が必要な場合に分かれます。
契約内容を確認し、未加入の場合は加入手続きをしましょう。
また、個人賠償責任保険としてクレカに付帯されていたり、火災保険・傷害保険・借家人賠償責任・ペット保険の特約として加入できることもあります。
自動車保険以外の保険に加入している場合は、保険証券を確認し個人賠償責任特約へ加入すると万が一の場合に安心です。
検索すると分かりますが、自動車保険の自転車特約の場合、年間1,000〜2,000円程度で、自転車事故に備えることができるため、加入しておくと安心でしょう。
また、近年の自転車事故は高額請求の場合が数多くあります。
例えば、平成20年6月に東京地方裁判所が下した判決では、9,266万円の賠償額が命じられました。また別の自転車事故では、9,521万円の賠償額が命じられた判例もあります。
上記の事例から、加入することを強くおすすめします。