2024/8/21修正して更新
少しでも保険料を節約したいという気持ちはわかりますが、せっかくの保険もイザというときに役に立たなければ意味がありません。自動車保険を見直すにあたっては、まず保険に入る目的に立ち戻って考えてみましょう。
いうまでもなく、自動車保険は万が一のアクシデントに備えるためのものですので、節約を考える前に、まず補償内容に不足が無いことを確認しておく必要があります。
自動車保険の最も大切な機能である、事故の相手方に対する賠償についてみてみます。これについては、他人のケガを補償する対人賠償保険はもちろんのこと、モノの損害を補償する対物賠償保険についても「無制限」を選択しておくべきです。
どちらも近年、高額化の傾向にあって、損害賠償請求額が億単位になるケースも珍しくなくなってきています。そして、契約の保険金額が足りないなどということにでもなれば、保険会社による示談代行サービスを受けられずに、相手方との示談交渉を自分で行なわなければならなくなることもありますので、特に注意が必要です。
自動車による事故でケガをすると、思いのほか経済的な負担が大きくなりますので、治療費が実費で補償される人身傷害補償は外せないところでしょう。まだ付けていないという人は、自損事故や無保険の車との事故も想定して、まずは最低補償額での付帯を検討してみてはいかがでしょうか
まずは運転する人を確認しましょう。運転する人が決まっているのであれば、運転する人の年齢を限定して、適切な条件や特約を設定することで、保険料を抑えることができます。
次に車の使用条件についてみてみましょう。マイカーを通勤や通学には使用せず、週末のレジャーや近所での買い物にしか使わないということであれば、車の使用状況や年間予想走行距離などによって保険料が決まるリスク細分型の保険を選べば、保険料が割安になる可能性大です
補償内容に不足がないことを確認し、運転する人や、マイカーの使用状況を把握できたら、いよいよ複数の保険会社から見積もりを取ってみましょう。
一括見積もりサイトなどを使えば、一回の入力で同時に複数の会社から見積もりを取ることができますのでとても便利です。
見積もりにあたっては、運転免許証や車検証、そして現在加入している自動車保険があれば保険証券が必要になりますので、手元に用意しておきましょう。
見積もりの結果はメールや郵送で送られてくるのですが(一部の会社については、入力結果を送信した直後に画面上で確認することもできます)、届いた見積もりを比べてみると、たとえ同じ条件であっても、保険会社によって意外と保険料に差がつくことがわかると思います。
しかし、くれぐれも保険料だけを比べて保険会社を選択することのないように・・・
特約やサービスの内容は、会社によって微妙に異なっていたりしますので、じっくりと検討して、自分のニーズにピッタリとあった商品(保険会社)を選ぶことにしましょう。
「もっと保険料を節約したい!」という方には、最後の手段が残されています。あまり積極的におススメはできませんが、補償内容に手をつけることで、さらなる節約が可能となります。特に見直しによるインパクトが大きいのは、やはり車両保険でしょう。
基本的にほとんどの事故をカバーする「一般車両保険」を付帯しているのであれば、主に車対車の事故に補償の範囲が限定される「エコノミー車両保険」に変更することで、保険料を大幅に節約することが可能です。
あわせて免責金額(事故の際に自己負担する金額)を大きめの金額で設定すれば、より保険料を抑えることができます(ちなみに、これについては、保険会社によって選択の幅が限られています)。あるいは車の年式が古くて評価額が低い場合などは、思い切って車両保険を外してしまうという選択肢もアリでしょう。
車を運転する人があなたの家族だけの場合、家族限定特約で保険料が割引になります。また、家族の中で運転する人があなた一人だけの場合、さらに割引に出来ることもあります。
毎日車に乗る人と週末にしか乗らない人では、走行距離が大幅に異なってきます。走行距離が長ければ長いほど、事故に合う確立も高くなってしまうので、走行距離が少ない人は自動車保険が割引されます。
交通事故の割合が最も高い年代は、20歳代です。30歳代、40歳代は交通事故を起こす人の割合が低いため、基本的に年齢が高くなるほど、保険料が安くなります。
初めて自動車保険に加入するときは、通常は6等級からスタートします。加入日から1年間無事故でいると、等級が1つ上がって割引率も上がります
ゴールド免許は、5年間無事故・無違反の方に与えられる免許です。事故を起こさない優良運転者であるため、保険料も安くなります
車の安全装置の有無による割引や、自動車の複数所有による割引などもあります
悲惨な事故の相談が沢山寄せられています。どの様な事故であっても、自分や家族を守るにはどんな自動車保険に加入すべきか?
そんな観点で、理想的な自動車保険のスペックを作りました。参考にしていただければ、幸いです。
@対人保険は無制限
A対物保険は無制限
B車両保険はフルもしくは車対車+限定A
C人身傷害保険は無制限
D搭乗者傷害保険は日数払いの1000万円
余裕があれば、これに弁護士費用特約をプラス、保険料比較サイトで保険料をチェック、最も保険料の安い会社を選択して下さい。
歩行中の無保険車との事故を想定するのであれば、車両保険は外せません。車同士の事故、盗難、イタズラ傷に対応出来る車対車+限定Aを選択すれば、保険料は安くなります。
受傷された部位ごとに医療保険金が定められ、入通院に関係なく支払われます。日数払いは、受傷から180日間で、入通院の生活業務支障期間が支払いの対象です。明らかに日数払いが有利です。
年間の保険料で3000円未満程度の節約に過ぎません。加入しておくべきです。