2024/10/21修正して更新
車が盗難にあったら、車両保険が補償対象になります。
また、車両保険はいくらまで補償されるのか、保険会社別に解説しています。
その前に、車の盗難方法である「リレーアタック」の防ぎ方について、下記のページで確認ください。
車両保険が全額補償されるのは「全損」扱いになったときになります。
●車が修復不可能な状態の場合
●車が盗難されて発見できない場合
●修理費が車両保険の保険価額以上になった場合
「全損」扱いになった場合、車両保険の保険価額(補償上限)が支払われます。
購入費用・修理費用が300万円だとしても、保険価額(補償上限)が200万円に設定していると、保険金は200万円しか受取ることができないので注意が必要です。
車の盗難で車両保険を使った場合1等級ダウンし、自動車保険料も上がります。
そのため、1年間高くなった保険料を払い続けることを避けるため、保険を切り替える人も多々います。
ソニー損保・あいおいニッセイ・三井住友海上・チューリッヒの車両保険の「保険金額の最大・最低」と「年間保険料」を表にしています。
※年間保険料は一般型のケース
保険会社名 | 車両保険金額(最大) | 年間保険料 |
---|---|---|
ソニー損保 | 325万円 | 108,710円 |
あいおいニッセイ | 490万円 | 150,990円 |
三井住友海上 | 490万円 | 214,680円 |
チューリッヒ | 360万円 | 34,500円 |
保険会社名 | 車両保険金額(最低) | 年間保険料 |
---|---|---|
ソニー損保 | 220万円 | 102,860円 |
あいおいニッセイ | 375万円 | 149,270円 |
三井住友海上 | 375万円 | 206,160円 |
チューリッヒ | 275万円 | 33,720円 |
ソニー損保の最大と最低の保険料の差額は5,850円、車両保険金額の差額は105万円。
あいおいニッセイの最大と最低の保険料の差額は1,720円、車両保険金額の差額は115万円。
三井住友海上の最大と最低の保険料の差額は8,520円、車両保険金額の差額は115万円。
チューリッヒの最大と最低の保険料の差額は720円、車両保険金額の差額は85万円。
上記の計算結果をみると、最大と最低の年間保険料の差額は1,720円〜8,520円となり、車両保険金額の差額も85万円〜115万円となり、車の盗難を想定して車両保険に加入するなら最大の年間保険料+最大の車両保険金額にすべきことが分かります。
また、sbi損保・東京海上・損保ジャパン・イーデザイン損保・楽天損保などの他の保険会社も同じような傾向となり、最大の年間保険料+最大の車両保険金額にすべきです。
特にチューリッヒは、年間保険料34,500円で360万円の保険価額(補償上限)となり、最安保険料になっています。
車両保険のエコノミー型は、補償範囲を限定し保険料を下げています。
一般型とエコノミー型の補償範囲は、下表の通りです。
一般型 | エコノミー型 | |
---|---|---|
事故(他車との接触) | ◎ | ◎ |
落書き | ◎ | ◎ |
盗難 | ◎ | ◎ |
落下物との衝突 | ◎ | ◎ |
台風・竜巻・洪水・高潮 | ◎ | ◎ |
火災 | ◎ | ◎ |
あて逃げ | ◎ | × |
単独事故 | ◎ | × |
自転車と接触 | ◎ | × |
地震・噴火・津波 | × | × |
盗難のみを想定して入るならエコノミー型でも良いのですが、他の被害も考えるなら一般型が安心です。
最後に、年式の低い車・走行距離の多い車は、車両保険の支払率が低くなるので、自己負担額が多くなるため注意が必要です。